こちらは旅行・・・というわけではないのですが、父の体調が悪化し地域医療センターでは対応が出来ず大きな病院での検査が必要とのことで、その手続きのため実家の九州・宮崎県へキャンピングカーで陸路を走った話となります。
記録として残しておきたいのと、キャンピンカーでの単独陸路走行では距離がありましたので、楽しい旅ではありませんがこちらに記載いたします。
年明けで医療機関が診療を開始した時期だったので、僕は学校でおかんは仕事だったので一緒には行っていません。おとんの姉といとこの3人での移動だったみたいだけど、運転できるのはおとんだけ。結構大変だったのかもね。
往路は名古屋インターから宮崎インターまで高速道路をひた走るルートとなります。実家は宮崎インターからさらに遠いので、距離はもう少し伸びます。
さすがに1000km超の距離を1日では走り切れないのと、姉と姪がおりサービスエリアで仮眠しながら移動ということも難しいため、途中で高速を降りて1泊してから2日間かけて移動しています。中間距離である山口県岩国市で宿を取ります。
中間地点とは言え、それでも走りっぱなしで6時間以上もかかるんだね
いつもは夜間帯の空いてる時間に長距離を走ることが多いのですが、今回は宿の都合もありお昼の時間帯に高速を走った結果、京都付近・神戸付近の渋滞にしっかりと巻き込まれ、朝6時に名古屋を出発し広島県岩国市に到着したのが夕方4時前でした。途中休憩も多めだったので10時間くらい要しています。
休憩しながら渋滞にも巻き込まれると到着予定がどんどん延びていく・・・全然目的地に到着できず、長いトンネルに入っているようだね
長距離になればなるほど到着時間も事前の想定時間より大きく変わってしまうのは仕方ないよね。こんな場合は「時間に余裕を持った計画を立てる」これに尽きます。
ところで一泊目はどんなホテルに泊まったの?
普通のビジネスホテルです。車中泊に比べればちゃんとしたベットで寝れるので、単独での長距離走行では必須かもしれません。
二日目は残り半分くらいの距離かな?
正直一番つらい区間は兵庫県~山口県までの山陽道ですね。愛知から大阪まではあっという間なんですけど、そこからが長い・・・兵庫県・岡山県・広島県の三県はいつまで経っても抜けられないんです。単調で代り映えのない高速道路をひたすら走り続けるのはかなりの苦痛ですね。
山口県に入ってしまえばあと一息で九州上陸が見えてくるのですが、山陽道から打って変わって中国道に入るとキツイカーブの連続でかなり危険な区間です。(中国道自体が時速80kmで走るのも怖い急カーブだらけの高速なので)
なかなかエキサイティングだね
中国道を抜けたら関門海峡を越えて九州自動車道へ突入です。ここまで来ればもう着いたも当然な気分になるのですが、まだ300kmくらいあるんです・・・
あ!めんべいだ。福岡のお土産だから、その辺りのサービスエリアかな?
確か九州自動車道に入って最初のサービスエリアだったかと・・・
福岡県に入ると日中帯だと少し渋滞する箇所があるので、休憩をしながら進みます。
上の写真が九州のサービスエリアなのかどうかはわからないね・・・
九州自動車道は単調な道ではありますが、比較的走りやすいですね。
東九州自動車道は1車線区間が多く、遅い車の後ろに大名行列になってしまうことが多いので、走行距離では九州自動車道のほうが長くなっても、到着時間については逆転してしまうのでした。1000km以上の経路での50kmの距離差なんて有って無いようなものです。
大名行列って・・・例えが古いね
昭和生まれだからね。
福岡から3時間ほど走り、やっと目的地である宮崎県に入れました。
女性に人気のチーズ饅頭。僕も嫌いではないよ
えびのパーキングエリアまで行けば、もうすぐ・・・かと思いきや、下道を走るとここからさらに1時間30分くらいかかります。
東九州自動車道はまだ高速道路が完全に繋がっていないんだっけ?
2024年に東九州自動車道の全区間の事業化が決まり、同年度に整備に着手するようです。(宮崎市内~日南市~串間市~鹿児島県の志布志市が繋がると、鹿児島ー宮崎間を南側から回り込めるようになり、大隅半島方面のアクセスも良くなります)
宮崎県は特に陸の孤島で孤立する地域が多いので、高規格道路である高速道路の整備は早急の課題になっています。宮崎県北部でも延岡~高千穂~熊本県の嘉島JCTを抜ける九州中央自動車道の開通も災害時のライフラインとして整備が必要ですね。
(南海トラフ地震やゲリラ豪雨で孤立が起きないように願うばかりです・・)
高速道路を作ることで。地域振興と地域医療を継続することができ、結果的に地方創生につながるわけだね
という、地方の話題は置いておいて・・・実家に行き、父の入院の手続きをしたりしていました。地域医療センターでは手術ができないため、大学病院に一度移送して手術を行うとのことでした。実際には大学病院の手術後に地域医療センターに戻り、最終的には実家から近い地域病院で終末医療という形になっています。
都市部では市民病院で完結することが多いので、手術のためだけに大学病院などに行く必要があるのは大変だね
地域包括支援センターがあるとはいえ、母親一人ではその手続きも難しいので家族の支援は必要になってくるのではないかと考えます。
さて、手続きを一通り終えて実家に戻りました。ストーブの前には猫が・・・こちらの猫はいつもは家の裏の馬小屋に居ついているみたいですが、寒いので家に入れているようです。野良猫は比較的人間に寄り付かないのですが、こちらの猫は慣れているようです。
猫アレルギーがあるとなかなか触れないので辛いね・・・
こちらは家で飼われている家猫ですが、こちらのほうが警戒心が強くなかなか寄ってきません。
遠巻きから余所者を眺めてるの図
翌日には裏の畑で栽培している野菜を引っこ抜いて自宅に持ち帰ります。
無農薬の野菜みたいで美味しかったよ
近所のスーパーなどにも行ってみましたが、やはり海産物が安い。愛知県だとこれの二倍近くの値段になるか、サイズが小さくなるか・・・
スーパーのお寿司なのに美味しそう!
九州なので焼酎コーナーがあります。結構知らない銘柄が多いのですが、ご存じのものもちらほら。地産地消で使われて県外にはレアものが多そうではあります。
お酒はわからないけど、焼酎だけでこんなに銘柄があるんだね・・・
数日滞在して手続きなどを済ませてから、帰路に就きます。帰りも一人で陸路を走り続けるのはつらいので、こちらを利用します。
おー、何度が乗ったことがあるフェリーだね
さんふらわあですね。寝て起きたら大阪に着いているという便利な乗り物です。こちらは鹿児島の志布志港から大阪南港までの航路です。
市役所の住所が「鹿児島県志布志市志布志町志布志2丁目1−1」という、ゲシュタルト崩壊しそうな名前の市町村だね。これでも昔より住所が短くなったようで・・・
ひらがなにすると「がごしまけんしぶしししぶしちょうしぶしにちょうめいちのいち」何かの呪文かな?
そういえば、この辺りは方言もなかなか難解のようで、私には何となくわかりますがよそから来た人は全く分からないとか。青森の方言にも近いようですが、お互いが話しても通じないみたいですね。
フェリー船内の画像はないの?
探してみましたが、フェリー船内の画像は見つかりませんでした。ちなみにキャンピングカーでもサイズが普通車サイズなので特に値段が上がる、というわけではありません。但し高さがあるためか、トラックが停めるフロアに案内されることもあります。その場合は下船するときに注意しないと、普通車のフロアに降りて来て車がない・・・ということになりかねないので、乗船後でよいのでフロントの乗船員に車を停めたフロアを確認しておくと良いかもしれませんね。
(今まで高さのあるキャンピングカーで、さんふらわあに片道5回ほど乗りましたが、普通車と同じフロアで案内されたのが2回、それ以外の3回はトラックのフロアに案内されています。)
もちろん、フェリー会社や船舶の規模により内容は変わるとは思いますので、ご参考にどうぞ。
というわけで、翌朝フェリーで大阪に到着後には、まっすぐ家に帰っておりお昼前には愛知県の自宅に到着しました。大阪まで運んでもらえれば、辛い中国道と山陽道を通らなくて済むのでとても楽ですね。もう少しフェリーの値段が安いといいのですが・・・(さんふらわあは車両運賃がお高めで、神戸~大分間であれば車両運賃も抑えられそうです。なぜかこの区間だけ車両運賃がさらに安くなったりするプランもあるので、ねらい目ですね)
うちの家族3人で九州へ行くなら、飛行機で往復して現地はレンタカーを借りたとしても、数万円程度しかコストは変わらないのと、2時間ちょっとで九州に行けてしまう飛行機はタイムパフォーマンスが良すぎますよね。その為にせっかくのキャンピングカーがなかなか使えないのが残念なところではあるため、この旅の記録も貴重なものになるのでした。