ハイエースの運転席周りを快適にする② ~運転席シートをレカロシートに交換する~

なれいと
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ハイエースは商用車で私のハイエースはさらに廉価版のDXグレードということもあり、前席のシートは最低限のものです。持病の腰痛も徐々に悪化しており、長距離を走るのはつらいものがあります。

後席についてはキャンピングカー用のリクライニングシートが使用されているのと、事前に行っている快適化が効いておりまずまずの乗り心地になってはいます。

今回は運転席の快適化として運転席のシートを変えてみます。

ハイエースに取り付けられそうなシートを探してみる

なれいと
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シートは定評のあるレカロを選択。ハイエースは運転席が狭いため、載せれるシートの種類が限られるようです。

いろいろと調べてみると、車検に通らないシートレールもあるとのことでちょっと尻込みをしていたところ、実績のありそうなお店を発見いたしました。

なれいと
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大阪にお店を構えるトライアルというお店です。

(九州発祥のディスカウントストア、トライアルカンパニーとは別会社となります)

こちらのお店はレカロシートとハイエース用のウルトラローポジレールというシートレールをセットで販売しております。ウルトラローポジレールの説明は以下のリンクを参考にしてもらえればと思いますが、簡単に言うと着座位置を下げることができるシートになります。

なれいと
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トライアルではレカロシートと車種別のシートレールをセットで販売しており、セットで購入すると割引が受けられるイベントを度々行っております。

なれいと
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ハイエースの標準シート(というかシートレール)だと天井が近く感じることもありますが、こちらに変えて頭上の空間を確保したいということと、多少低くなっても見晴らしはそこまで変らないだろうという予測や、シートの位置が下がることで乗り降りがし易くなったりすることも期待できます。

なれいと
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実はレカロを購入を検討したのはだいぶ前の話で、2020年4月ごろに特別給付金で一人当たり10万円もらえた時がありましたよね?

貯金してもなぁ・・・と思ったところで目に留まったのがレカロ。経済を回すために貰ったものは消費しないと、と自分に言い聞かせ購入に至りました。

(後席の乗り心地は真っ先に改善してるので、文句はないよね・・・)

いたる
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(おかんが知ったら怒りそうだけどね・・・)

なれいと
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(シートが変わっているのは気付くだろうけど、値段はわからないから・・・)

トライアルでレカロシートを購入し、取り付けてみる

なれいと
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と、しばしの葛藤の後にポチっと購入しました。

現地に車両を持っていくと取り付けと調整をしてもらえますが・・・トライアルは大阪にあることちょっと仕事が忙しいこともあり、車両を持ち込むのが難しい時期でした。

それでも、体格(身長・体重)を事前に伝えることでシートレールを調整し、レカロシートに取り付けた状態で送ってもらえるそうで、こちらは届いたシートを取り付けるだけということでしたので、送付してもらい自分で取り付けることにしました。

1週間ほど経って届いた商品がこちら。

なれいと
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縦横サイズは畳一枚くらいのサイズで、厚みは畳5枚分くらいでしょうか?

ハイエースのタイヤ一本分と同じくらいの重量で持ち運ぶのが大変ですね。

購入したシートはLX-Fというタイプのものでトライアル限定のオールブラックでナルド生地のシートです。

箱を開けると注文書が出てきました。

なれいと
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こちらは2020年7月時点のお値段ですね。

特別給付金から足が出ていますがキニシナイことにします。

なれいと
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まずは標準シートの取り外し前の状態です。

シートカバーを付けていますが、走行中の突き上げをダイレクトに身体に伝えてくるので腰に来ます。

なれいと
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まずはボルトを外していきます。ボルトの個所は4か所ですが、かなりのトルクがかかっているのでトルクレンチは必須だと思います。

さらにそのままの長さだとレンチが入らないと思うのでエクステンションバー等の延長工具も必要になりました。私が使っているトルクレンチにはエクステンションバーも付いていたので、こちらで対応は可能でした。参考までにリンクを張っておきます。

(タイヤ交換などにも使えるので、持っておいて損はないと思いますよ)

なれいと
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ボルトが取れたのでシートを外に出しますが・・・

その前にシートベルトから伸びている警告ランプ用の配線をコネクタから抜く必要がありますね。また車体部に傷がつかないように養生もしたほうがよさそうです。

シートを外に出すと、スッキリとした空間が広がります。

なれいと
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そして取り外した標準シートから、シートベルトのバックルを取り外しレカロに移植します。

なれいと
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まずはシートからバックルについているボルトを・・・

なれいと
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取り外します。

なれいと
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次にシートベルトの警告センサーケーブルを外したいのですが・・・

なれいと
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コネクタがシート下部の穴に固定されていて指ではなかなか外れません。しかも2か所ともしっかりハマり込んでおりビクともしません(無理やり外すとコネクタの爪も自分の爪も割れそうになります)

こんな時に役に立つのが・・・

なれいと
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カップリングツール、コネクタ外しですね。

ナビなどのコネクタの取り外しにも重宝する便利なツールです。

こちらもリンクを載せておきます(思ったよりお高い商品ですが、これがあれば無駄な時間を使わずにノンストレスで作業ができますね)

なれいと
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便利なツールでサクッと外すことができました。

なれいと
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これでシートベルト警告ケーブルが取り外せる・・・と思ったらケーブルがシートに縫い込まれていました。白くて薄いカバー部分を上手に通して・・・

なれいと
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やっとシートベルトバックル一式を外すことができました。

なれいと
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そしてレカロシートのご開帳。

シンプルでいいですね。

なれいと
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シートベルトバックルをレカロシートにボルトで留めて・・・

なれいと
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シートベルト警告センサーケーブルがシートレールの可動部に巻き込まれない位置に通し、結束バンドで固定します。あとは取り外した逆の手順で運転席に設置します。

もちろんシートベルト警告センサーケーブルも車体側のコネクタに取り付けるのを忘れずに・・・

なれいと
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仮置きをして、車体のボルト取付穴に合わせます。

なれいと
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専用品だけあって位置もバッチリです!

トルクレンチを使いボルトをしっかり取り付け、固定します。

なれいと
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取付完了後の状態です。

シートベルトと車体の隙間があまりなく、ベルトの戻りがちょっと悪くなりましたが・・・ちょこちょこ触っていたらちゃんと巻き取ってくれます。

レカロシートを取り付けてみて・・・感想

なれいと
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まずは乗り込む際ですが・・・シートが低くなったおかげでピラーアシストグリップを持たなくても滑り込めるようになりました!これは楽ですね!

また、着座位置も想像以上に低くなり、車内頭上部分に余裕ができました。ドライブビュー(見晴らし)についても、窓の上部境界部分が遠くなり全体的な広がりを感じるようになりましたよ。ハンドル位置も着座位置も違和感は全くありません。

なれいと
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実際に運転してみると、段差を超えるときの腰に来る負担がかなり軽減されます。シートを変えるだけでこんなに違うのかと・・・世界が変わります。

また、長距離走行(1日で300km程度の高速走行)もしてみましたが、疲労感も全然違いました。標準シートだと連続で2時間くらいの走行が限界でしたが、倍の4時間くらいは行けそうです。(その前にお手洗いに行きたくなりそうですが・・・)

レカロシートとトライアルシートレールでの組み合わせで車検は通るか?

いたる
いたる

話は変わって、ここ最近ですが社外品のシートやシートレールに交換した場合で、車検に通らないまたは車検を断られるという話を聞くようになりました。

道路運送車両法施行規則の一部改正(平成29年7月19日)により車検時に車体シート及びシートレールについてメーカーからの強度証明書等の書面の提出が必要となりました。

実際には改正後の令和2年7月20日より本運用となりまして、それ以降は上記書面を車検時に準備しておかないと車検に通らない(車検を断られる)事態となります。そのため強度証明書等が手元にない場合は車検前に事前に取り寄せておき、車検証と一緒に保管しておくとよいかと思います。

なれいと
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結論を申し上げますと、こちらで紹介したシートで直近(令和6年3月)に車検を行っており、事前にレカロ及びトライアルから強度証明書の取得を行うことで問題なく車検に通っております。

車検時には必ず必要となるため、現在レカロシート及びシートレールを購入する場合は最初から強度証明書が添付されているかもしれませんが、特に社外のシートレールをトライアル以外で購入する場合は、強度証明書を付けることができるかを確認してから購入すべきかと思います。

なれいと
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今回、格安車検店舗から取り寄せてもらったレカロシートの強度証明書になります。シートレールはトライアル社製なので別途シートレール用の強度証明書も必要です。

レカロの証明書の資料は3ページほどでした。(ページ数が多いため掲載を割愛しています)

なれいと
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トライアルのシートレールの強度証明書になります。

こちらは購入時に説明書とともに添付されておりました。

このシートレールの証明書の資料はなんと25ページ!強度についてしっかりと説明しないと保安基準に適合できないのですね。シートレールについては実績のないメーカーのものを買うと強度証明書が発行されない・・・という事態も想定されるので、レカロ純正品を使うか実績のあるメーカーのシートレールを使用したほうが安全で車検もそのまま通せるので安心と言えるのではないでしょうか?

・トライアルのシートレールを使用してレカロシートを取り付けた際には、強度証明書があれば車検には通る。
・もし強度証明書が手元にない場合は車検までにレカロ社およびトライアル社に強度証明書を取り寄せておくと良い

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