キャンピングカーが欲しくてお店やキャンピングカーフェアに行ってみたけど、お値段が高すぎて手が出ない・・・あるあるですよね。
元々普通の車よりも高いキャンピングカーなのに・・・
いま、値段が上がっている原因はいろいろあるよね。
とは言え、せっかく興味が出てきたのにキャンピングカーに乗れない・・・というのはさすがに悲しいので何とか買える方法を考えてみると、選択の一つに「中古車を探す」という方法が見つかります。そこで今回はキャンピングカーの中古車を探す方法をお伝えします。
私も全くの新車でキャンピングカーを購入しておらず、ベース車両(中古車)を持ち込んで架装してもらったり、それ以外は中古車を購入しているので情報を提供できるのではと思っております。
中古車ならオトクに購入できるので、最初の一台は中古車から始めてもよいかも!
新車でキャンピングカーを購入する際に考慮すること
まず新車のキャンピングカーを購入する場合は、契約までにキャンピングカー特有のオプションを追加で選択する必要があります。基本的な装備である座席やベッド、水回りは8ナンバーのキャンピングカーであれば必須となりますが、サブバッテリー等の電源システム(こちらは標準で付いているケースが多いです)や冷蔵庫、換気ファン、エアコンやFFヒーターなどは別途選択する必要があります。それぞれでお値段も嵩むので、オプションだけでウン百万掛かってしまうケースも・・・またそれをチョイスするのに時間がかかってしまいます。
もうこの時点で予想以上の予算になってしまい購入を諦めてしまいそうだね。
予算の都合もついて、めでたく契約となりますと、今度は納車待ちの問題が出てきます。
多くのビルダーが契約になってから車両を確保し、車両が届き次第キャンピングカー設備の作成に入るため、どうしても納車までに時間がかかってしまいます。
大体1年くらいを目安にするとよいのですが、人気の車両や小規模のビルダーの場合は2~3年かかってしまうケースもあるようです。
さすがに2~3年は待てないかも・・・
逆に数か月で納車ができるビルダーもあるようなので、お急ぎの方はそちらを検討するのもよいかもしれません。
また、展示車を即納車として販売するビルダーもあります。オプションも多くついている場合も多く、比較的お得に購入できるので狙い目だと思います。(売っていない場合も多いので、本当に欲しい車両がある場合はビルダー本社に行って相談すると次に販売する時期などを教えてもらえるかもしれませんね)
キャンピングカーの中古車を探してみよう
そこでここからが本題です。
中古のキャンピングカーであればモノさえあればすぐ購入ができ、お値段もお手頃になります。
特に初めてのキャンピングカーをお試しで・・・という方にもお勧めできます。
キャンピングカーの中古車をお勧めする理由
1.希望の車両がわからなくても車種さえ絞ればインターネットでの検索が簡単にできる
2.予算に応じて購入することが可能(金額の上限を絞ればその金額内で検索ができる)
3.新車では何十万も掛かるオプションが付いていることもあり、お得感がある
インターネットで車両を検索するのは便利です。例えばGoogle等の検索サイトから「キャンピングカー 中古 ハイエース 8ナンバー」と検索し、中古車販売サイトの「グーネット」や「カーセンサー」を開くと、ハイエースベースのキャンピングカーを検索することが可能です。
現在(2024年6月時点)検索したところ、上記のワードをすべて満たすような結果は出ませんでした。その解決方法について後ほど説明いたします。
8ナンバーだと何かいいことがあるの?
ハイエースの大きさによりベース車両が4ナンバーだったり1ナンバーだったりするのですが、キャンピングカーのベース車両で多いのが1ナンバーです。こちらのナンバーでは自賠責保険や任意保険が高くなったり、高速道路の利用料金も高くなります。
また、4ナンバーも1ナンバーも商用車のため、車検は1年に1回行わなくてはならなくなります。
しかし!8ナンバーになると、普通車と同じように車検は2年に1回になったり高速料金も普通車と同様になります。さらに毎年支払う自動車税も普通車に比べると少し安くなります。
良いことが多いけど、悪い点はないの?
キャンピングカーを制作するビルダーが、8ナンバーのキャンピングカーとして申請するときの審査が厳しかったのが悪い点だったのですが、2022年4月に規制が緩和されて8ナンバーを取得しやすくなっています。過去の要件として特に厳しかったのが洗面台・調理台の部分は室内の高さが1.6m必要だった点で、ハイエースの場合、背の高いハイルーフでもギリギリ高さが足りず、応急タイヤを収納するスペースを掘り下げて室内の高さを確保するという苦肉の策を使っていました。そこが、新しい規制緩和により高さが1.2mでもよくなりました。これにより2022年4月以降に販売されるキャンピングカーは8ナンバーが多くなると考えられます。
掘り下げにより室内の高さを確保している、8ナンバーハイエースの例。
でも中古車を選ぶときは2022年4月より前のものを探すことも多くなりそうなので、8ナンバーの車両は思ったよりも少ないのかもね・・・
確かに探すのは大変かもしれませんが、時間をかけて探していけばきっと希望の車両が見つかると思いますよ。
私も過去2台の中古キャンピングカーを探したときは、どちらも3か月以内には希望の車両を見つけることができています。お値段・年式・走行距離・オプションなどで妥協できる優先順位を決めて広く探していくと見つけられると思います。
8ナンバーキャンピングカーの特徴(1ナンバーの貨物車と比較して・・・)
・車検が普通車と同様に2年に1回となる(貨物車は1年に1回)
・高速道路の利用料金が普通車と同様になる(1ナンバーは普通車の2割程度高くなる)
・自動車税が普通車に比べて安くなる(同一排気量の普通車より2割程度安くなる)
※但し貨物車は普通車と課税基準が異なり、貨物車のほうが自動車税が安くなる傾向があり、
結果的に1ナンバーの自動車税と比較すると8ナンバーの自動車税は高くなる。
(車検時に支払う重量税についても貨物車は優遇されているが、車検が1年に1回となるため
車検整備費用は普通車に比べて2倍になる)
実際にグーネットでハイエースの8ナンバーを検索してみた
Googleで「キャンピングカー 中古 ハイエース 8ナンバー」を選択するとカーセンサーとグーネットのサイトが上がってきました。
ここで「ハイエース キャンピングカー 8ナンバー」のキーワードが入っていない場合は、実際にカーセンサーやグーネットのページに入っていからサイト内の検索バーから追加することも可能です。
カーセンサーとグーネットどちらにも言えることですが、「ハイエース キャンピングカー 8ナンバー」で検索しても8ナンバーではない車両がヒットする場合があります。また詳細情報にナンバー(分類番号)の記載がない場合もあり、その際は直接お店に確認しないとわからないという問題があります。
今回はグーネットを参考に見ていきたいと思います。
「ハイエース キャンピングカー」じゃなくて「ハイエース 8ナンバー」での検索ではだめなのかな?
実は8ナンバーはキャンピングカー以外にも「福祉車両」も8ナンバー登録できるものがあり、特にハイエースの場合は福祉車両の8ナンバーが多いため、キーワードには必ず「キャンピングカー(またはキャンピング)」の検索ワードを付けるようにすると良いですね。
試しにグーネットでの「ハイエース 8ナンバー」の検索結果のサイトを開いて、支払総額の安い順に並べ変えてみると・・・
福祉車両の8ナンバーがヒットしたね。しかもハイエースではなく日産のキャラバンが・・・
たまにこういうこともありますが、ハイエースとキャラバンは箱型バンというカテゴリでは似たようなものなので・・・ちょっと苦しいですが、きっと「ハイエース」というタグワードがあるので検索に引っかかってしまうのでしょうね。
気を取り直して、グーネットのサイトの上段に検索バーがあるので、そこに「キャンピングカー」を追加して再検索してみます。検索後に支払総額の安い順に並べ替えたものが下記のものになります。
いつもの箱っぽくないハイエースが出てきたよ
こちらはグランドハイエースと言って、1999年から2002年まで販売されていたハイエースの豪華版みたいな車です。ガソリン車は3400ccのV6エンジン、ディーゼル車は3000ccのターボで内装が豪華、ガソリンエンジンは快適といったメリットがある一方、今となっては20年以上経過しており古い車体しかないことと燃費がとても悪いため、現在ではお勧めいたしません。
古い車が出ないように検索項目を絞ったほうが良いのかな?
グーネットだと画面左側に「年式」を絞れるバーがありますので、これで絞っていくと良いのですが・・・
あまり古すぎると大きな故障が起きる可能性があったり、登録から13年を過ぎると毎年払う「自動車税」と車検時に払う「重量税」が大幅に上がってしまうデメリットがあります。
古い車は車の排出するガスが地球温暖化などに悪影響を与えるからという理由だそうですが、古い車が好きな人にはちょっと厳しい規制だと思っています。
あまり新しすぎると今度は安い車両が見つけにくくなるので、まずは検索日から3年前くらいの狭い範囲で検索し、支払総額の安い順に並べてみて自分の予算に合わなかったら次は4年前の検索日で調べて・・・という感じで少しずつ検索範囲を広げていくと予算に見合った車両を見つけることができると思います。
とはいえ、中古車なので一概に「年式が新しいほうが良い」とも言えないところがあるので、希望の車両が見つかったらまずはお店に連絡して、直接見に行くようにすることは絶対条件だと思います。ネットではわからない車両の大きさや室内の感じや不快なニオイがしないかなどは現車を確認しないとわかりませんので・・・
じゃぁ、僕が試しに検索してみるね。
グーネットのサイト検索で「ハイエース キャンピングカー 8ナンバー」で、今が2024年6月だから、まずは年式を3年前の2021年~現在までの範囲で検索してみたあとに支払総額の安い順に並べ替えてみたよ。
2021年以降の登録車の最低購入価格は414.1万円でした。
「この値段より多少高くても買えそうだな」と思えばそのままどんどんページを確認してけば良いのですが、「こんなに高い値段は出せない!」となったら、登録年式をさらに過去に広げ行けばよいと思います。
次は一気に11年ほど前の2013年から現在までの範囲に変更して検索し、支払総額の安い順に並べ替えてみたら下記のようになりました。
それまでの年式は上記の414.1万の車両が最安でした。8ナンバー車は登録台数が少ないのか、2024年の前はなんと2013年の車両しか見つからない状態でした。(とはいえ、2013年のものなら224.1万で購入できるというのは一筋の希望が見えますね)
実際にもっと調べてみたところ、最初の414.1万の車両より高い値段で2013年や2014年の車両が販売されているという驚きの事実が判明しております。
キャンピングカーブームは過ぎたかと思いきや、中古車両の値付けはいまだに高止まりの様子です。これは中古車を探す期間が長くなりそうな予感がしますね・・・
中古キャンピングカー 探し方のポイント
・Google等の検索サイトで「ハイエース キャンピングカー 8ナンバー」のキーワードで検索
・「カーセンサー」や「グーネット」等の中古車検索サイトが出るので、そのサイトへ移動し、
上記検索ワードで不足しているワードをサイト内検索に追加する。
・並び替えで「支払総額」の安い順に並べるとかなり古い車両が一番上に表示されるため、
サイト内の「年式」範囲選択で「過去3年~現在」から徐々に過去年数を広げていき、
理想の予算の車両が出るまで検索を続ける
・「夏前~秋ごろ」は中古車両が少ない時期なので、比較的車両が増えやすい「冬~初春」を
狙って購入するのもアリ!
・検索しても好みの車両が見つからない場合は、検索キーワードから「8ナンバー」を除くと
多くの車両が見つかるかも?(1ナンバーや4ナンバーの車両も検索対象になります)
・理想の車両が見つかったら必ず現車確認を!サイズ感や架装部分の使い勝手やニオイ等で
後悔することがないよう、しっかり見ていこう!
中古キャンピングカーが購入できる店舗を紹介
「カーセンサー」や「グーネット」でもキャンピングカー販売店が検索されることもありますが、専用のサイトを持っていてそこから中古車の検索が可能なお店もあります。
今回はそのような中古キャンピングカーが購入できる販売店のサイトを紹介いたします。
1件目は「フジカーズジャパン」さんです。キャンピングカーの中古車販売の最大手となり、全国各地(北海道・東北・関東・東海・関西・四国・九州)に販売店を展開しております。販売台数も多く、お近くにお店があったら足を運んでみると良いいかもしれません。オリジナルキャンピングカーも新車で販売していますね。
2件目は「東和モータース」さんです。こちらもキャンピングカーの中古車販売の大手で、関東地方や北海道に販売店があります。該当する地域にお住いの方は直接足を運べそうなので狙い目ですね。
3件目は「RVランド」さんです。関東・北海道・九州に販売店を展開しています。こちらもお近くにお店がありましたら直接キャンピングカーを確認することができますね。
4件目は「キャンピングカーランド」さんです。こちらは埼玉・愛知・岐阜・京都に販売店が展開されています。東海地方の方はこちらに足を運んでみると良いかと思います。
5件目は茨城県に販売店をもつ「yacco」さんです。地方にはキャンピングカーの買い取り営業所があるみたいですが車両販売は茨城県のみのようですね。店舗は少ないながらも比較的販売台数が多くお目当ての車両が見つけやすいかもしれません。
最後の6件目は愛知県豊橋市に販売店を持つ「エムズアート」さんです。
こちらの特徴は仕入れてきた中古車をリノベーションしてキャンピング架装をしているという珍しいお店です。さらに特色としてはアルファードなどの普通車をベースにしてキャンピングカーの架装をしているものも多いため、見た目は普通車だけど中身はキャンピングカーみたいな車両を希望の方には良いですね。
というわけで、今回はキャンピングカーの中古車についての説明をいたしました。
ハイエースベースのキャンピングカーは種類も多く、バンタイプのキャンピングカーのカテゴリーである「バンコン」は普段使いができるキャンピングカーとしてこのサイトで紹介しております。いきなり新車を購入せずにお試しで中古車から・・・というのもアリです。
この記事でキャンピングカーに手が届くんじゃないかと思っていただければ幸いです。