ハイエース後席の乗り心地を改善② ~凸凹道路での突き上げを何とかする~

なれいと
なれいと

ハイエースの後席は、荷室を想定していることから乗り心地はお世辞にも良いとは言えません。

まずは、ショックアブソーバーを社外品に変更することで多少の改善は見られましたが、まだまだミニバンの後席のような快適さには程遠い状態ですので、乗り心地が悪化する原因を見つけて乗り心地を改善していきたいところです。

はな
はな

後席で長時間過ごすので、出来るだけ乗り心地を良くしてほしいわ。

いたる
いたる

デコボコした道路を通ると、ドカーンと体が浮き上がる時があって乗り心地が悪いね。

なれいと
なれいと

ドライバーは運転に集中しているので気付かないことも、長時間席に座っている搭乗者にはちょっとした変化にも気付くことがあるようです。
搭乗者の気付きや要望にはできる限り対応していきたいですね。

なれいと
なれいと

後席の乗り心地を改善するためのポイントは、商用車であるハイエースの足回りの弱点をいかに克服するかにかかっています。特にリアの足回りがどうなっているかを確認していきましょう。

下の2つの画像はリアの足回りの同じ箇所を撮影しております。ハイエースのリアはリーフスプリングという構造を採用しており、重い荷物を載せても大丈夫なような作りをしています。

リーフ(葉)のような板を複数枚重ねることで、上下の振動をバネのように吸収してくれるというものなのですが、この複数の板の一番下の部分の青いキノコのようなものが付いてる短い板の事をヘルパーリーフと言います。この板の存在が乗り心地を悪くしている原因なのです。

なれいと
なれいと

このヘルパーリーフは他のリーフスプリングと役割が違っていて、他のリーフスプリングのしなりを止めてこれ以上しならないようにする・・・つまり、極端にしなってリーフスプリングが折れてしまわないようにする安全板のような役割をしています。

そして、このヘルパーリーフに他のリーフスプリングが当たると、しなりを止めるくらいの硬さが必要なため、ヘルパーリーフに当たると耐え難い突き上げが発生し、乗り心地悪化の原因となるわけです。この突き上げのことをバンプタッチといいます。

ちなみに画像左側は、ヘルパーリーフが他のリーフスプリングに常に接触している状態のため、突き上げが酷く、乗り心地は悪い状態です。
右側の画像のように、できる限りヘルパーリーフの隙間を開けてバンプタッチを減らすことが、乗り心地改善の一つになります。

なれいと
なれいと

ヘルパーリーフについている青いキノコは、社外メーカー(CUSCO)のヘルパーリーフバンパーです。標準品は黒いゴム製のものですが、固くて突き上げがかなり強く感じるため、こちらのヘルパーリーフバンパーに変更すると突き上げが多少マイルドになります。

玄武というメーカーではハイトダウンサポーターと言う同等品もあります。こちらは片側ずつの販売ですので、左右のヘルパーリーフにつけるため2組購入する必要があります。

CUSCOのヘルパーリーフバンパーは左右2組(4個)セットとなっており、
玄武のハイトダウンサポーターは1組(2個)を2セット購入する必要があります。

上記商品についてのまとめとして、玄武のホームページを記載します。

なれいと
なれいと

ヘルパーリーフと他のリーフスプリングとの隙間を開けるためには、リーフスプリングの中心部分にスペーサーを入れること、隙間を広げることができます。隙間ができるということは結果的にヘルパーリーフに当たる回数が減ることになるので、酷い突き上げ感が解消されるということになります。

下記の商品は、スペーサーとUボルトのセットです。スペーサーを入れることでノーマルのUボルトでは長さが足りなくなってしまう可能性があるため、こちらを購入しておくと安心かと思われます。

ハイエースのグレードによっては、標準のUボルトでは長さが足りずリーフスプリングを取り付けることができなくなってしまう可能性があります。下記の商品にはUボルトが無いものもありますが、Uボルトセットのものを購入することをお勧めいたします。

なれいと
なれいと

ハイエースのリアスプリングの問題点と対応策をまとめてみます。

問題点:リーフスプリングにあるヘルパーリーフに触れるとことで突き上げがひどくなる。
対応策1:できる限りヘルパーリーフに接触しないようにする。
 → ヘルパーリーフスペーサーを付けて、ヘルパーリーフとの隙間を広げる。
対策2:ヘルパーリーフに接触しても突き上げをマイルドにする。

 → ヘルパーリーフバンパーを純正品から社外品のゴムの柔らかいに変更する。

これで多少の段差ではヘルパーリーフに接触しなくなるので、ノーマルの状態よりも乗り心地が改善されます。他の方法としてはヘルパーリーフの無い、コンフォートリーフに変えてしまうのが一番良いのですが、構造変更が必要であることと、キャンピングカーベースの車両であるためにリアへの負担が大きくなることからヘルパーリーフを外すことに今は抵抗があります。

コンフォートリーフの導入は、今後の検討課題にしたいと思っております。

なれいと
なれいと

というわけで、今回の対応で乗り心地はどうなったのか、搭乗者に確認してみましょう。

はな
はな

前までは段差の度に身体が跳ね上がるくらいの突き上げ感があったけど、その頻度もだいぶ減ってきたと思うわ。

いたる
いたる

今までは、段差を超えたときにキャンピングカーの架装部分がドカーンとなっていたけど、今はドシンという感じに変わってきたみたい。身体の浮く感じも少なくなったよ。

なれいと
なれいと

比較的安いコストで良いパフォーマンスを出すことができるようですね。
工賃は取り付けに15,000円程度にアライメント調整に13000円ほどでした。

以前紹介した、KYBエクステージのショック交換と同時に行うと、10万円程度で足回りの改善をすることが可能になるのでセットでお勧めいたします。

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