「キャンピングカーを購入しても任意保険に入ろうとすると断られるんじゃないか」と不安になる方もいるかと思います。
そもそも自動車の任意保険って何?
「任意」:その人の意思に任せる。と言っても、相手のため・自分と家族のためにも必ず入っておくべき保険なんだね。
そうだね。そんな大事な保険に入れないのは一大事なのですが・・・
大丈夫です。キャンピングカーでも任意保険に入ることはできます!
上記の説明のように、被害者の補償を第一とする任意保険において「対人・対物補償」を断ることは、保険会社の存在理由さえも否定することになります。そのため、車両である以上は任意保険には入れるということです。
ただし!任意保険でオプションとなる「車両保険」については、話が変わってきます。
事故が起こったときに、相手の車両は「対物補償」で治すことになるけど、自分の車を治すには「車両保険」が必要になるんだよね?
自分の車を治すための「車両保険」なのですが、キャンピングカーの場合はベッドや冷蔵庫などの架装された部分も補償されます。・・・と言いたいところなのですが、ここで注意が必要です。
まず、「架装」の定義ですが、「車体に固定され、外すことが容易ではないもの」ということになります。架装品と指定されれば、事故が起こった際に冷蔵庫やベッドが壊れた時でもその修復費用は車両保険から出ることになります。その「架装品を含めた車両の購入代金が車両保険の保険金額」の根拠となるわけです。基本的には車両購入時の契約書に記載の金額で車両保険に入れるはずです。
ただし、車両保険加入後に後付で架装した部分については、認められない可能性がありますので、必要なオプション(FFヒーターやソーラーシステム等)がある場合は、車両購入時に一緒に付けておくと良いかもしれません。
でも、後で取り付けたかどうかなんて保険屋さんはわからないんじゃないのかな?
そういうことを想定して、保険会社への契約書のコピーを提出する必要があります。
契約書には車両金額の他に、オプションで付けた架装品の記載もあるので、これを見れば一目瞭然というわけです。
また、場合によりますが、購入するキャンピングカーのカタログの提出を求められるケースもありますし、実際の車両の仮装部分を撮影して提出することを求められることもあったりして、この辺りの手続きが多少面倒ではあるかもしれませんね。
キャンピングカーは保険会社にとっても対応が難しいものなので、事前にしっかり調べられると思っておくと良いですね。
保険会社にとっても取り扱いが面倒になるわけだけど、それで保険料が高くなったりしないの?
なんとなく、高くなりそうなイメージだけど、普通車とあんまり変わりません。架装により車両金額が高くなった結果、車両保険の金額が増加する程度で、その他の対人・対物保険などが割増になるということはありません。
でも、あまり馴染みのないキャンピングカーで実際に事故が起こったときに、保険会社がちゃんと対応してくれるか、ちょっと不安になるかも。
そんな方にはキャンピングカー専門の保険代理店があります。一部のネット損保ではキャンピングカーという理由で車両保険に入れないというケースがあるので、そんな時に検討してみてはいかがでしょうか?
現在車を所有していて車両変更によりキャンピングカーへ乗り換えた場合は、現在の保険会社に問い合わせれば、提出が必要となる書類を教えてもらえると思います。
あと、次年度の任意保険継続について考慮する必要があります。ここでは私が加入している車両保険が更新された際の値下がり率をお伝えしようかと考えています。
現時点で更新が一回で、初年度から次年度への車両保険の低下率は12%でした。通常の車両保険が年に10%~20%下がることを考えると、他の車両と比べても値下がり率は変わらないように感じます。
しかしながら、車両保険の金額が毎年下がっていくことを考えると、数年経過後に事故が発生すると仮装部分の修理代金が保証金額より大きくなってしまい、持ち出しの現金が必要になる可能性があることに注意が必要かもしれませんね。