ハイエースの運転性能を高める① ~安定性向上のためのローダウン~

なれいと
なれいと

現在乗っているハイエースはキャンピングカーではありますが、以前乗っていたバネット(ボンゴ)ベースのキャンピングカーよりかはフラフラしたりはせず、割合ずっしりと安定しているというのが第一印象でした。しかしハイエースの運転に慣れてくると、早めの速度で右左折するときや高速走行しているときにちょっと心配になることが増えてきました。

左が以前乗っていた2WDバネット(ボンゴ)ベースのキャンピングカー
右が現在乗っている4WDハイエースベースのキャンピングカー
バネットを運転していたときは軽い車重のため、何度が死ぬ思いをしたことがあります
(納車日当日、明石海峡大橋を渡った際に風で2車線ほど持っていかれた時に
すぐに車を返却しにいこうと思った事は今でも忘れられません)


なれいと
なれいと

また、ハイエース4WD特有のリア下がり(というかフロント上がりというべきか)に加え、キャンピングカーの架装により車高がリアだけ40mm近く落ちており前後がかなりアンバランスな状態です。

調整するためにフロントを同じくらい落とすとバランスも良くなり、それ以外の恩恵もあったりするので、その準備をしていきたいと思います。

基本的に車高を落とすことを「ローダウン」と言います。

いたる
いたる

車を運転しない僕には関係のない話だね・・・

なれいと
なれいと

後ろに乗っている人にも恩恵はあるので・・・

ローダウンするとこんな恩恵があります
 ①見た目が良くなる
 ②車体の重心が下がるので車体が安定する(ふらつきなどが軽減)
 ③ハイエースの場合は車高を下げると乗り心地が柔らかくなる
  (人によってはマイナスポイントになる場合も・・・)
 ④フロントを下げると運転席や助手席に乗り込みやすくなる

なれいと
なれいと

さて、ハイエースの場合はフロント下げるのは簡単で、トーションボルトを緩めると少しずつフロントが下がっていくので下がっているリアと同じくらい落とせばオッケー・・・というわけでもないのです。

いたる
いたる

何か問題でもあるの?

ローダウンによる悪影響はこちらになります
 ①車体の底(特にフロントバンパー)を擦りやすくなる
 ②足回りと車体ストッパーとのバンプタッチが発生しやすくなる
  (こちらの原因と対策を今回行っていきます
 ③タイヤハウス内のレゾネータに干渉し、穴が開くと最悪エンジンが壊れる
 ④(4WDのみ)ドライブシャフト角度がキツくなり、ブーツが破れやすくなる。
   また、高速走行時のとある速度でハンドルにバイブレーションが発生する。   

なれいと
なれいと

上記の内容②の対応により、足回りの調整が必要になってきます。足回りは基本的に標準の高さを基準に作っているので、20mmくらいの車高下げであればそのままでよいのですがそれ以上の場合は、乗り心地に影響が出てきてしまうのです。

具体的には足回りの上下運動で車体に足回りの可動部が当たってしまう現象が起きるのですが、さすがに可動部と車体の金属同士がぶつかるのはまずいので車体部分の当たりそうなところには硬いゴム製のストッパー(バンプストッパーと言います)がついています。そのバンプストッパーにあたることを「バンプタッチ」と言い結構な衝撃が来るのですが、バンプトッパーと足回りの可動部の隙間が車高を下げることにより縮まってしまい、バンプタッチが多発すると結果的に乗り心地が悪くなってしまう、という事態になってしまうわけです。

いたる
いたる

それは大問題だね。解決する方法はあるの?

なれいと
なれいと

バンプストッパーを短めのものにし(リバンプストッパーは逆に長くする)、バンプタッチしても衝撃を和らげるようなストッパーに変更するという方法があります。(純正品のバンプストッパーはめちゃくちゃ固いのでバンプタッチするとかなりの衝撃を受けます。車高を落とし過ぎるとバンプタッチする回数も増えるため、乗り心地に悪い影響が出やすくなるわけです)
ハイエースではローダウンは定番ではあるので、専用の社外品が売られており、そちらを一通り変更すればひとまずは安心ということになります。
下記に玄武というメーカーのバンプトッパーのセット(正式名称は「ストロークストッパー」)と純正のトーションボルトよりも耐久性が高い「ハイパートーションボルト」の情報を記載いたします。私のハイエースにもこちらを取り付けていきます。

ストロークストッパーは2WDと4WDで型番が異なるので注意が必要です。
 SSB01Hが2WD用
 SSB02Hが4WD用
  となります

ハイパートーションボルト は2WD・4WDとも共通です。

※購入の際には型番及び購入ページの記載を再度確認し、購入してもらえればと思います。

上記商品についてのまとめとして、玄武のホームページを記載します。
(私の簡単な説明よりもさらに図解で詳しく解説されています)


なれいと
なれいと

パーツの取り付けには、いつもお世話になっているパーツショップでお願いしております。
バンプストッパーとトーションボルトの交換で12,000円、車高をリアと同じくらいに落としてもらう作業とアライメント調整作業で16,000円ほどであったと記憶しております。

なれいと
なれいと

車高を下げたことにより安定感は上がりました。右左折時や風による左右のふらつきが軽減され、運転席への乗り入れがしやすくなっています。

いたる
いたる

後ろの席に座っている感じでは、そこまで変化はないと思うんだけど・・・

なれいと
なれいと

普通の道を走っている分にはバンプタッチすることもないので、変わりはなさそうに感じますが、凸凹道などではバンプタッチすることもあるので、そんな道を走ってみるとわかるかもしれませんね。

いたる
いたる

うーん・・以前は車が多き跳ね上がった時にドーンという衝撃があったけど、以前リアサスペンションのヘルパーリーフの隙間を開けた時にだいぶ解消されているから、気づきにくいかも?



後日、大きな段差を超えるときにドーンという衝撃ではなく、ボコッという音がして軽い衝撃になっていることを確認しております。ローダウンをしているとはいえ、そこまで落としていない(1.5インチ程度)のでかなりの段差でない限りバンプタッチをすることはなさそうですね。

なれいと
なれいと

というわけで、ローダウンとその対策により、乗り心地を損ねることなく運転性能を上げることができました。高さのあるハイエースのキャンピングカーでは適度にローダウンさせることで不安のあるハンドリング安定性が高まり、おまけに見た目もよくなり運転席にも乗り込みやすくなる・・・イイトコドリですね。

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