現在乗っているハイエースはキャンピングカーではありますが、以前乗っていたバネット(ボンゴ)ベースのキャンピングカーよりかはフラフラしたりはせず、割合ずっしりと安定しているというのが第一印象でした。しかしハイエースの運転に慣れてくると、早めの速度で右左折するときや高速走行しているときにちょっと心配になることが増えてきました。
左が以前乗っていた2WDバネット(ボンゴ)ベースのキャンピングカー
右が現在乗っている4WDハイエースベースのキャンピングカー
バネットを運転していたときは軽い車重のため、何度が死ぬ思いをしたことがあります
(納車日当日、明石海峡大橋を渡った際に風で2車線ほど持っていかれた時に
すぐに車を返却しにいこうと思った事は今でも忘れられません)
また、ハイエース4WD特有のリア下がり(というかフロント上がりというべきか)に加え、キャンピングカーの架装により車高がリアだけ40mm近く落ちており前後がかなりアンバランスな状態です。
調整するためにフロントを同じくらい落とすとバランスも良くなり、それ以外の恩恵もあったりするので、その準備をしていきたいと思います。
基本的に車高を落とすことを「ローダウン」と言います。
車を運転しない僕には関係のない話だね・・・
後ろに乗っている人にも恩恵はあるので・・・
さて、ハイエースの場合はフロント下げるのは簡単で、トーションボルトを緩めると少しずつフロントが下がっていくので下がっているリアと同じくらい落とせばオッケー・・・というわけでもないのです。
何か問題でもあるの?
上記の内容②の対応により、足回りの調整が必要になってきます。足回りは基本的に標準の高さを基準に作っているので、20mmくらいの車高下げであればそのままでよいのですがそれ以上の場合は、乗り心地に影響が出てきてしまうのです。
具体的には足回りの上下運動で車体に足回りの可動部が当たってしまう現象が起きるのですが、さすがに可動部と車体の金属同士がぶつかるのはまずいので車体部分の当たりそうなところには硬いゴム製のストッパー(バンプストッパーと言います)がついています。そのバンプストッパーにあたることを「バンプタッチ」と言い結構な衝撃が来るのですが、バンプトッパーと足回りの可動部の隙間が車高を下げることにより縮まってしまい、バンプタッチが多発すると結果的に乗り心地が悪くなってしまう、という事態になってしまうわけです。
それは大問題だね。解決する方法はあるの?
バンプストッパーを短めのものにし(リバンプストッパーは逆に長くする)、バンプタッチしても衝撃を和らげるようなストッパーに変更するという方法があります。(純正品のバンプストッパーはめちゃくちゃ固いのでバンプタッチするとかなりの衝撃を受けます。車高を落とし過ぎるとバンプタッチする回数も増えるため、乗り心地に悪い影響が出やすくなるわけです)
ハイエースではローダウンは定番ではあるので、専用の社外品が売られており、そちらを一通り変更すればひとまずは安心ということになります。
下記に玄武というメーカーのバンプトッパーのセット(正式名称は「ストロークストッパー」)と純正のトーションボルトよりも耐久性が高い「ハイパートーションボルト」の情報を記載いたします。私のハイエースにもこちらを取り付けていきます。
パーツの取り付けには、いつもお世話になっているパーツショップでお願いしております。
バンプストッパーとトーションボルトの交換で12,000円、車高をリアと同じくらいに落としてもらう作業とアライメント調整作業で16,000円ほどであったと記憶しております。
車高を下げたことにより安定感は上がりました。右左折時や風による左右のふらつきが軽減され、運転席への乗り入れがしやすくなっています。
後ろの席に座っている感じでは、そこまで変化はないと思うんだけど・・・
普通の道を走っている分にはバンプタッチすることもないので、変わりはなさそうに感じますが、凸凹道などではバンプタッチすることもあるので、そんな道を走ってみるとわかるかもしれませんね。
うーん・・以前は車が多き跳ね上がった時にドーンという衝撃があったけど、以前リアサスペンションのヘルパーリーフの隙間を開けた時にだいぶ解消されているから、気づきにくいかも?
というわけで、ローダウンとその対策により、乗り心地を損ねることなく運転性能を上げることができました。高さのあるハイエースのキャンピングカーでは適度にローダウンさせることで不安のあるハンドリング安定性が高まり、おまけに見た目もよくなり運転席にも乗り込みやすくなる・・・イイトコドリですね。